自由研究の課題はSDGs!わたしたちに出来ること!

夏休みの宿題には、ほとんどの小学校で「自由研究」という課題が課せられます。

「自由研究」とは何について研究したり調べたりしてみ良いので、逆に何を調べればいいか迷うお子さまや親御さんも多いと思います。

そこで、自由研究のテーマにSDGを選んでみてはいかがでしょうか。

SDGsは子どものころから興味を持ち理解を深めておくことで、大人になったときにSDGsの理念や具体的な実行力を身に付けておくことができます。

また、SDGsの目標には17のものがあるので、その中から興味があるテーマについて深く研究してもよいでしょう。

ここではSDGsの自由研究のまとめ方と、その具体例の紹介をしていきます。

SDGsってなに?

SDGsとは、2015年の9月に国連サミットで決まった国際目標です。

SDGsとは、

【S】Sustainable
【D】Development
【G】Goals【s】

のそれぞれの文字を使って名付けられたもので、日本語に訳すと「持続可能な開発目標」となります。

この持続可能な開発目標の意味は、これからもずっとより良い世界を続けさせるために必要な目標というもので、17の目標が設定されています。

今の地球上では、貧困やテロ・紛争、食料資源やエネルギー資源の枯渇などさまざまな問題が起こっています。

また世界経済が発展していくにつれて大量生産、大量消費、大量廃棄が行われているため、地球自体の持続可能性も危機にさらされています。

今から将来にわたって世界中の国々の人々が安全にそして安心して生活していくために、SDGsの17の目標を達成することが大切なのです。

そしてSDGsのキーワードは、「誰ひとり取り残さない」ということです。

全ての人々が安全で安心できる生活を送ることができるようになるために定められたのが、SDGsの17の目標なのです。

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どうやって自由研究でSDGsをテーマにする?

SDGsは17の目標と、その目標を達成するための169のターゲットで構成されています。

しかし、SDGsの17の目標と169のターゲットすべてを自由研究に盛り込むのは、非常に難しいでしょう。

自由研究でSDGsをテーマにする場合には、これらの目標やターゲットの中から自分が興味のある目標や、実際に行動に移すことができる目標を見つけて、自由研究を行うとよいでしょう。

自由研究のテーマを決める

これから行う自由研究のテーマとなるSDGsの目標を決めます。

このときに、自分の生活に身近なテーマを選ぶことでその後の調査を細かな点まで調べやすくなります。

また、テーマを選んだきっかけについても考えておくことで、自由研究に対するやりがいにつながるでしょう。

自由研究を行う際に必要な日数・どこで自由研究を行うか・どんな道具が必要かを調べておく

自由研究を完成させるまでの大体の日数を調べておくことで、夏休みが終わる前に自由研究も完成させることができるでしょう。

また、SDGsのテーマのほとんどはインターネットや本などで調べることができるので、自宅や図書館などで自由研究を行うことができます。

しかし、実際にSDGsの目標達成のための努力を行っている会社や施設などに見学に行く必要が出てくることもあるので、どこに見学に行くべきかを決めておき見学を希望する会社や施設の許可を取っておく必要があります。

調べた結果をまとめる

インターネットや本、そしてSDGsの目標達成のための努力を行っている会社や施設で調べた内容をまとめていきます。

その時には、なぜSDGsに興味を持ったか、なぜその目標を選んだか、調べた結果どのようにその目標が自分の生活や社会・地球の問題に結びついているか、そして調べた内容に関してどのような感想を持ったかという順番でまとめていくとよいでしょう。

特にSDGsについて調べた結果に対して自分がどのような感想を持ったか、今後自分のどのような行いでその目標達成の役に立てるかについてなるべくくわしく書くようにすることで、さらにSDGsへの理解が深まります。

SDGsの自由研究具体例

ここからは、SDGsの自由研究の具体例を紹介していきます。

自由研究の具体例1・目標2飢餓をゼロに

現在地球上の八億人以上の人々が、食料が少ないために栄養不足になっています。

一方日本のような先進国では、ほとんどの人が簡単に食べ物を手に入れることができ、そして余った食べ物は捨てられています。

このように、捨てられてしまう食べ物のことをフードロスといいます。

このフードロスに関わる不平等について調べることは、SDGsの目標2「飢餓をゼロに」を達成することにつながります。

ですので、まずは自分の家でどの程度のフードロスが出ているのかを、保護者の方の協力を得て、食べ残したり飲み残したり、傷んでしまった食品を捨てるときにその量をはかりで量ってみましょう。

このフードロスの計量と捨てる理由を一週間程度続けることで、フードロスを少なくするために家庭のみんながやるべきことが見えてくるでしょう。

自由研究の具体例2・質の高い教育をみんなに

世界の中には、子どものうちから働く必要があるなどの理由で、学校に行くことができず簡単な読み書きや計算などの教育すら受けることができない子どももいます。

先進国の日本でも、経済的なゆとりがないなどの理由で大学に行くことが出来な人も少なくありません。

また、大学に進学する人が女性より男性の方が多いという現状があります。

この目標では、住んでいる国や性別にかかわらず、質の高い教育を受けられるようにするために決められた目標です。

日本でも、100年以上前までは高校や大学に進学する人はとても少ない人数でした。

しかし今では、ほとんどの人が高校やさらに高い教育を受けることができる大学まで進学する時代になっています。

このことから、日本の教育のありかたが今と昔で大きく変わってきたことが分かります。

日本の教育のありかたの変化について、身近な大人、例えばお父さんやお母さん、おじいさんやおばさんにインタビューを行って、今と昔では子どもたちが受けられる教育の程度について比べてみましょう。

インタビューをする時には、前もって質問する内容を決めておく必要があります。

そして質問を行うすべての人に、まずは同じ質問をしてみることをおすすめします。

そうすることによって、世代ごとの教育のありかたが分かってくるでしょう。

そして興味深い返事を聞けたら、その返事についてさらに掘り下げて質問をすることで、当時の教育の状況をさらに知ることができます。

インタビューの内容は必ず正確にメモを取っておき、後で世代ごとに順番に並べてどのように日本の教育が変わってきたか分かるようにしましょう。

自由研究の具体例3・目標14海の豊かさを守ろう

人間が出す大量のごみは、海を汚染してしまいます。

そのことが海に生きる多くの生き物に悪影響を及ぼし、また海の食料資源を捕りすぎてしまうことで、海の豊かさが失われているという現状があります。

豊かな海を将来に残すために、ごみを減らし、漁業の在り方を考え直す必要があります。

この目標14についての自由研究では、海洋プラスチックごみについて調べます。

まずは海洋プラスチックごみについて、本やインターネットで調べます。

具体的には、海洋プラスチックごみは海にどのような被害や影響を与えるのか、どこから来るのか、減らすための行動にはどのようなものがあるかといったことです。

これらのことを調べると、日常生活から出たプラスチックごみが海に流れ出て、海洋プラスチックごみになり、海の生き物や環境に悪い影響を与えることが分かります。

そのため、人間が生活の中で使うプラスチック製品を減らしていくことが、海の豊かさを守ることにつながるのです。

プラスチックごみを減らすための具体的な方法について考えることで、海の豊かさを守ることができるでしょう。

まとめ

ここまで、自由研究の課題にSDGsを選ぶことで、人間の暮らしや地球環境を守りさらに良いものにしていくための方法について深く知ることができるということがお分かりいただけたと思います。

小学生であってもSDGsの目標達成のためにできることは、たくさんあります。

そのためにはSDGsの目標について深く知り、現在の状況を知ることが大切です。

このようにしてSDGsの目標についての理解を深めることで、目標達成のための具体的な方法を見つけることができるでしょう。

自由研究は、SDGsに対する理解を深める良い機会なので、時には周囲の大人の手を借りながら自由研究のテーマにSDGsを選び、調べてみてはいかがでしょうか。

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