SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」って何?その取り組みとは?

今、様々な問題が地球規模の課題として露わとなっています。
その問題には地球温暖化だけでなく、食品を無益に捨ててしまう食品ロスや、男らしさや女らしさという固定観念をなくすためのジェンダーレスといったことがあげられます。
これらは、SDGs(エス・ディー・ジー・ズ)と呼ばれる活動により、世界規模の課題がとして話合われています。
そこで、この記事では、SDGsについて解説します。
また、その中にでも「目標12」について解説していきます。
この記事を読めば、SDGsの「目標12」に関する概要を理解していただけることでしょう。

SDGsとは

SDGsイラスト

SDGsとは、「Sustainable Development Goals 」の事を指し、「持続可能な開発目標」と訳されます。
SDGsの意味は、将来の世代のための環境や資源を壊さず、今の生活よりも良い状態にして行こうという目標です。
目標は17項目あり、それらを構成するターゲットが169あります。
これらの目標には、地球上に存在する人を誰一人取り残さない、という思考が根本にあります。

目標項目は以下の17項目です。

  1. 貧困をなくそう
  2. 飢餓をゼロに
  3. すべての人に健康と福祉を
  4. 質の高い教育をみんなに
  5. ジェンダー平等を実現しよう
  6. 安全な水とトイレを世界中に
  7. エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  8. 働きがいも経済成長も
  9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
  10. 人や国の不平等をなくそう
  11. 住み続けられるまちづくりを
  12. つくる責任 つかう責任
  13. 気候変動に具体的な対策を
  14. 海の豊かさを守ろう
  15. 陸の豊かさも守ろう
  16. 平和と公正をすべての人に
  17. パートナーシップで目標を達成しよう

SDGsの目標12「つくる責任、つかう責任」とは

SDGsの目標12「つくる責任、つかう責任」

17の目標の内、12番目に「つくる責任、つかう責任」というものがあります。
この目標は、持続可能な消費と生産を構築するための目標です。
持続可能な目標を構築していくためには、消費と生産について、省エネと資源の活用を効率化することが重要となっています。
さらに、人々の生活水準の引き上げと環境にやさしい働きがいのある状態を目指すものとなっています。

SDGsの目標12「つくる責任、つかう責任」の必要性

20 ~30年後の世界を安全で安心な世界を構築するために、持続可能な消費と生産プロセスは重要な項目となります。
つくる責任、つかう責任という目標が達成できなかった場合、20~30年後の社会は、生活の上で必要となる物資が枯渇し、食品ロスが増え、飢餓で苦しむ地域が広る懸念があります。
これらを是正していく上でも、SDGsの目標12は必要な課題となります。

SDGsの目標12「つくる責任、つかう責任」を構成する8つのターゲット

つくる責任、つかう責任を実行するための8つのターゲットの概要は以下の通りです。

  • 持続可能な消費と生産に関する10年計画枠組み(10YFP)の実施
  • 天然資源の持続可能な管理及び効率的な利用の達成
  • 世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食料の損失の減少
  • 環境上適正な化学物資質や全ての廃棄物の管理を実現し、人の健康や環境への悪影響を最小化
  • 廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減
  • 企業に対し持続可能な取り組みを導入し、持続可能性に関する情報を定期的に報告することを奨励
  • 国内の政策や優先事項に従って持続可能な公共調達の慣行の促進
  • 持続可能な開発及び自然と調和したライフスタイルに関する情報と意識を持つよう促す

SDGsの目標12に関する取り組み

SDGsを具体的に盛り込んだ取り組みは以下の通りです。

「とやま食ロスゼロ作戦」

富山県が食品ロスを減少させるためにはじめた県民運動です。
富山県の農林水産部農産食品課が主体となっており、以下の2つを目標とした活動です。

  • 家庭や外食時における食べきり推進活動「おいしいとやま食べきり運動」
  • 小学校から食べ残しを無くすための教育活動「かみいち食べきるゾウ運動」

かなりローカルな活動になりますが、すでにSDGsを根底においた活動が始まっています。

「ユニクロのリサイクルやリユースに関する取り組み」

ユニクロでは、服のリサイクル、リユース活動を行うことを宣言しています。
服から服へのリサイクル、服から燃料や素材へのリサイクルを実施するそうです。

「協和キリンの産業廃棄物へ取り組み」

生産や研究で使用した機器を再利用することで、産業廃棄物の削減と研究活動に用いる実験道具の廃棄量の削減を目指しています。
協和キリンは、医療医薬品事業をなどを行う大手製薬企業です。
協和キリングループ調達基本方針を掲げ、サプライヤーとともに、地球環境の維持に即した資源の調達を視野に入れた企業活動を推進するそうです。

まとめ

いかがでしたでしょいうか。
SDGsの「目標12」に関する概要をご理解していただけたと思います。
この記事でのポイントを整理すると以下の通りです。

  • SDGsは17項目ある。
  • その中でも、12番目の目標は「つくる責任、つかう責任」。
  • つくる責任、つかう責任は持続可能な消費と生産を構築するための目標
  • 目標を達成するためには、さらに目標を細分化した8つのターゲットがある。
  • SDGsを受け、大手企業や地方自治体ではすでにSDGsを視野にいれた活動が始まっている。

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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