新生活準備や春の模様替えなど新しい洋服や家具を買おうか迷っている方も多いのではないでしょうか。

そんな方におすすめなのがレンタルのサブスクです。買うではなく借りるという行動は家計にも環境にも優しいといえます。

とはいえ、「どうして環境に優しいのか」と疑問に思う方もいるかもしれません。この記事ではレンタルがSDGsに貢献する理由を解説します。さらに新生活におすすめしたい洋服や家具のレンタルサービスについてまとめました。

どうしてレンタルがSDGsに貢献できるのか?

どうしてレンタルがSDGsに貢献できるのでしょうか。それは生産量と廃棄量の削減につながるからです。

たとえば、洋服で考えてみましょう。服の生産では一着あたりに消費される水は浴槽11杯分。また年間に廃棄される端材の量は約1.8億着分の洋服相当といわれています。

また国内では一日あたり大型トラック130台分の洋服が焼却され、埋め立てられています。洋服は作るだけではなく廃棄する時も大きな環境負荷が生じているといえるでしょう。

これまでの大量生産、大量消費、大量廃棄という経済のあり方を変えていかなければなりません。循環型の生産や消費が重視されるようになったいま、注目を集めているのが「レンタル」です。

複数で同じものをシェアすることは、ものの生産量と排気量を減らすことにつながるのです。

これはSDGsでいうと

  • 12.つくる責任、つかう責任
  • 13.気候変動に具体的な対策を
  • 14.海の豊かさを守ろう
  • 15.陸の豊かさも守ろう

の目標に貢献しているといえるでしょう。

参照:環境省|サステナブルファッション

レンタルのサブスクを利用するメリット

レンタルのサブスクを利用するメリットは、環境にやさしいだけではありません。利用者にとってもプラスになるポイントがあります。

①処分に困らない

レンタルの場合、不要になったら借りたところへ戻します。そのため、処分に困りません。

引越しや使用時期が過ぎたときに、粗大ゴミの手配や処分のために分解するなどで手間がかかった方も多いのではないでしょうか。処分にかかる労力がないのがレンタルの魅力です。

②買うより安い価格で手に入る

「ほしいけれど金額が高い」「使用期間が短いのに高額だ」ということもあるのではないでしょうか。そのような場合もレンタルなら、販売価格より低い値段で利用できる場合が多いです。

環境だけではなく家計にもやさしい行動といえるのでしょうか。

③必要な時だけ利用できる

家具や家電の場合、使用したい時期が限定されている方もいるかもしれません。近い未来、処分するのがわかっているにもかかわらず、購入するのはもったいないですよね。

けれども、レンタルなら必要な期間だけ使用できます。ムダなく使用できるため、新生活準備にもぴったりです。

おすすめ洋服・家具のレンタルサブスク

では、実際にどのような企業がどのようなサービスを提供しているのでしょうか。おすすめのレンタルのサブスクについて以下にまとめました。

洋服:airCloset(エアークローゼット)

エアークローゼットは「アパレル廃棄ゼロ」を目指したファッションレンタルサービスです。パーソナルスタイリストのように、一人ひとりにあう洋服を提案しています。

利用者全員で洋服をシェアし、高品質なメンテナンスをすることで循環型のプラットフォームを実現しているのです。

また「share Closet」という衣料品回収にも取り組んでいます。不要となった洋服を回収し、検品と修理を経て、シェアリングやリサイクルに活用されています。リサイクル用の洋服はポリエステルの原料として生まれ変わるそうです。

シェアリングと適切なリユースやリサイクルを通して、アパレル廃棄量をなくすことに取り組んでいます。

参照:airCloset

洋服:EDIST

EDISTは、大人女性が輝くコーデを毎月セットで届けています。第一線で活躍するスタイリストが厳選した組み合わせの中から自分で好きなアイテムを選べるのが特徴です。

複数の会員でコーディネートされた洋服をシェアすることで、洋服全体の生産量を減らしています。生産量の無駄をなくすことは、エネルギーや資源の節約に繋がっているのです。

さらに、開発途上国への支援にも取り組んでいます。レンタル期間が終了しているが着用可能な商品の一部は、日本赤十字社を通じて発展途上国へ寄付をしているそうです。

オシャレと社会貢献を同時に叶えられるといえるでしょう。

参照:EDIST

洋服:AnotherADdress

AnotherADdressは、「服は使い捨てではない」という信念のもと誕生しました。洗練されたブランドの中からアイテムを自由に選べるファッションのサブスクを提供しています。

環境に配慮したアイテムも積極的に取り扱っています。月額5,500円からのため、他のサービスと比べてもリーズナブルといえるのではないでしょうか。

参照:AnotherADdress

洋服:ビズ服

ビズ服では、メンズファッションをレンタルできます。流行を取り入れたビジネスカジュアルなコーデをセットで提供しています。届いた衣服に返却期限はなく、好きなタイミングでの交換が可能です。

「一着の服をみんなで最後まで使い切る」を目指して、環境問題にも積極的に向き合っています。

参照:ビズ服

バッグ:ラクサス

ラクサスは、ブランドバッグをレンタルできるサービスです。シェアリングサービスを通して環境負荷削減に取り組んでいます。

返却されたバッグは専門の職人によって修理やメンテナンスを施しているため、長く使用することが可能です。丁寧な手入れを続けている結果、8年間で70万回以上もバッグを貸し出しているにもかかわらず廃棄になったバッグは一つもありません。

シェアとプロのメンテナンスが循環型ファッションを生み出しているといえるでしょう。

参照:ラクサス

家具:無印良品

無印良品では、必要な家具を必要な期間だけ借りられるサービスを提供しています。月額定額サービスで月額数百円からなので金額面も安心です。

使用期間は短いのに値段が高いベビーベッドも借りられます。マットレスやソファ、デスクやチェア、収納棚など、今のライフスタイルにあった家具を自分でカスタマイズできるのが最大の魅力でしょう。

家具のレンタルも廃棄物を減らすことに大きく貢献しています。

参照:無印良品

家具:CLAS(クラス)

クラスでは、家具や家電のサブスクサービスを提供しています。「所有しない利用」の輪を広げることで、「ものを捨てない社会」の実現を目指しているのです。

返却された家具は専門の職人によって修繕され、まるで新品のようによみがえります。使う、戻す、修繕する、貸し出すという循環型の仕組みが粗大ゴミや廃棄物の削減に貢献しているのです。

参照:CLAS

おわりに

今回は環境にも家計にもやさしいレンタルのサブスクについて紹介しました。洋服、家具や家電など、ライフスタイルにあったアイテムを必要な時だけ利用できるのが最大の魅力です。

不要になった時はレンタル先へ送り返すだけのため、処分の手間がかかりません。

持続可能な社会の実現に向けて、これまでの大量生産、大量消費、大量廃棄という経済のモデルから循環型モデルへ移行することが求められています。

まず個人が積極的に循環型モデルの一つであるレンタルサービスを利用することが豊かな未来の実現につながるのではないでしょうか。

最新情報をチェックしよう!