「SDGsに興味があるが、何をすべきか分からない」という方も多いのではないでしょうか。そんな方におすすめなのが「レッドカップキャンペーン」です。
とはいうものの、「どういう取り組みなのか?」と疑問に思う方も多いかもしれません。この記事では、レッドカップキャンペーンについて、SDGsの視点から分かりやすく解説します。さらに、企業の取組みもまとめました。
今すぐできることが明確になるので、ぜひ最後までお読みください。
レッドカップキャンペーンとは?
「レッドカップマークキャンペーン」は、国連WFPが実施するレッドカップキャンペーンの学校給食支援のマークです。
このマークがついた商品を買うと、売上の一部が国連WFPの学校給食支援に寄付されます。お菓子やインスタント商品など様々な商品に多く見られます。
国連WFPでは協会が、学校給食を支援することによって飢餓で苦しむ子どもを救うことや、栄養失調の子どもを減らすことなど、未来をよりよくする活動をしています。また、学校で勉強する機会を提供することにも取り組んでいます。
最近では、国内で賛同する企業が増えています。スーパーマーケットで見かけたことがある方もいるのではないでしょうか。
レッドカップキャンペーンが支持される理由
では、どうしてレッドカップキャンペーンがさまざまな企業に支持されているのでしょうか。それには、SDGsへの貢献が大きく関わっています。
理由1:目標1「貧困をなくそう」に貢献するから
学校給食で子どもの食事を援助することは、家計の助けになります。日本の家庭でも、学校給食があるおかげで食費や家事の負担が減ると感じる方も多いのではないでしょうか。
世界では6人に1人の子どもが極度に貧しい生活をしているといわれています。貧困が原因で十分な食事ができない状況があるのです。
つまり、学校給食を届けることは、貧困の子どもや家庭をサポートすることにつながります。
理由2:目標2「飢餓をゼロに」に貢献するから
学校給食を届けることで、飢餓を救うことができます。2020年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、飢餓人口は2019年と比べて1億人以上増えました。合計で7億2170万人に達してしまったのです。
レッドカップキャンペーンは、積極的に飢餓をなくす活動に取り組んでいます。学校給食を届けることは、飢餓で苦しむ子どものお腹を満たすことにつながります。
理由3:目標3「すべての人に健康と福祉を」に貢献するから
レッドカップキャンペーンでは、栄養バランスを考えた学校給食を届けています。そのため、子どもたちの栄養失調を救えるのです。
2019年現在、世界では1億4400万人の子どもが、慢性的な栄養不良であるといわれています。幼少期の慢性的な栄養不良は、脳や身体の発達にも影響します。成長に欠かせないたんぱく質やビタミンAなどの栄養素が足りないと、免疫力が低下し病気や感染症にかかりやすくなってしまうのです。日本では簡単に治療できる病気でも、命を失う危険が高まってしまいます。
理由4:目標4「質の高い教育をみんなに」に貢献するから
世界では、学校に通えない子どもたちは5,900万人。貧しい家庭の場合、生計を支えるために学校に通わずに働かなければなりません。また、女の子には教育を受けさせず、幼い年齢で結婚させる慣習が残る地域もあるのです。
レッドカップキャンペーンでは、教育を受けたいのに受けられない子どもへ教育の機会を与える活動も実施しています。
レッドカップキャンペーンに取り組む食品メーカー6選
では、どんな企業がレッドカップキャンペーンに取り組んでいるのでしょうか。今回は、レッドカップキャンペーンのマークが付いている商品を販売している食品メーカーをまとめました。
①ハウス食品「とんがりコーン」
ハウス食品の「とんがりコーン」にもレッドカップキャンペーンのマークが付いています。「子どもたちの笑顔や希望の一助となりたい」という想いから、2013年4月よりレッドカップキャンペーンに参加し始めました。
② おやつカンパニー「ベビースターラーメン」
同じくスナック菓子としてお馴染みの「ベビースターラーメン」も学校給食の支援をしています。
「ベビースターラーメン」には、「子どもたちのおやつの一番星になって欲しい」との願いが込められています。キャンペーンに参加することで世界中の子どもの健やかな成長と学びを応援しているのです。
③ロッテ「ガーナリップル」
「ガーナリップル」の売上の一部がガーナの学校給食支援に活用されます。
ロッテはガーナ共和国の発展を願い、レッドカップキャンペーンに参加しました。ガーナの子どもが笑顔で安心して学校に通える環境づくりを応援しているのです。
④共立食品「素焼きミックスナッツ」ほか
共立食品では、2019年9月からスーパーや量販店などのナッツ・ドライフルーツコーナーで販売される6アイテムの売上の一部をレッドカップキャンペーンに寄付しています。
「一人でも多くの子どもたちが希望を持ち、共に立っていける世界が実現すること」を願って、参加に踏み切りました。累計13万人の食事を提供したそうです。(2022年 現在)
⑤キユーピー「キユーピーベビーフード」
キューピーは、2013年3月から「ハッピーレシピ」シリーズの売上の一部をレッドカップキャンペーンへ寄付しています。
レンジでチンするだけの簡単な離乳食は、日本の親と赤ちゃんだけではなく、世界の子どもも笑顔にするといえるでしょう。
⑥日清食品「チキンラーメン」
インスタントラーメンでお馴染みの「チキンラーメン」もレッドキャンペーンの商品です。もしかすると、知らずに協力していた方もいるかもしれません。
- 「日清チキンラーメン」1食につき0.2円
- 「日清チキンラーメンどんぶり」1食につき0.34円
- 「0秒チキンラーメン」1食につき0.2円
以上の金額が寄付されています。「世界中のがんばる子どもたちを応援する」という考えのもと、参加を開始しました。
わたしたちにできること
では、消費者であるわたしたちには、どんなことができるのでしょうか。以下に簡単にできるアクションをまとめました。
①現状や活動を知る
まずは、世界の現状やレッドカップキャンペーンの活動を知ることです。この記事を読むことが、未来のためにできる一歩であるといえるでしょう。
世界の子どもの今を知って、自分にも何かできないかと心を動かされた方もいるかもしれません。
②対象商品を買う
次は、レッドカップキャンペーンの対象商品を買うことです。今回紹介した商品や公式サイトに記載された商品を買うだけで、あなたのレッドキャンペーンに参加できます。買うだけで、学校給食支援ができるのです。
ぜひ、買い物のときに意識して探してみてください。
まとめ
今回は、手軽に参加できるレッドカップキャンペーンを紹介しました。学校給食を支援することで、貧困、飢餓、健康、教育支援へのアプローチができます。
開発途上国の子どもたちの未来への可能性を広げるために、レッドカップキャンペーンの存在は欠かせないといえるでしょう。あなたの買い物で救われる命があるのです。
未来を考えた買い物は、SDGsの目標12「つくる責任つかう責任」への貢献につながります。今回紹介したポイントを参考にしながら、レッドカップキャンペーンjに参加してみてはいかがでしょうか。