現在では日本各地の小学校でも、SDGsについての取り組みが始まっています。
しかし、この取り組みがどのようにSDGsの目標達成につながっているのか、よく理解できないままになっている小学生の人も多いのではないでしょうか。
例えば海岸清掃という活動に一つをとっても、単純に「きれいな海岸になってうれしい」という感想しか持たずに、その活動がSDGsの目標14「海の豊かさを守ろう」の達成につながっているということを理解しながら活動している小学生の人はどれだけいらっしゃるでしょう。
ここでは、SDGsの目的やその内容について小学生にも分かりやすいよう解説していきます。
- 1 SDGsってなに?
- 1.1 各目標を簡単に解説
- 1.1.1 目標1 貧困を無くそう
- 1.1.2 目標2 飢餓をゼロに
- 1.1.3 目標3 すべての人に健康と福祉を
- 1.1.4 目標4 質の高い教育をみんなに
- 1.1.5 目標5 ジェンダー平等を実現しよう
- 1.1.6 目標6 安全な水とトイレを世界中に
- 1.1.7 目標7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに
- 1.1.8 目標8 働きがいも経済成長も
- 1.1.9 目標9 産業と技術革新の基盤を作ろう
- 1.1.10 目標10 人や国の不平等をなくそう
- 1.1.11 目標11 住み続けられるまちづくりを
- 1.1.12 目標12 作る責任つかう責任
- 1.1.13 目標13 気候変動に具体的な対策を
- 1.1.14 目標14 海の豊かさを守ろう
- 1.1.15 目標15 陸の豊かさを守ろう
- 1.1.16 目標16 平和と公正をすべての人に
- 1.1.17 目標17 パートナーシップで目標を達成しよう
- 1.1 各目標を簡単に解説
- 2 なんでSDGsって必要なの?
- 3 小学生でもできるSDGsって?
- 4 まとめ
SDGsってなに?
小学生の子どもさんがSDGsについてまず感じることは、「英語を使っているので難しそう」という感想ではないでしょうか。
SDGsとはSustainable Development Goalsの頭文字を取ったもので、日本語で言うと「持続可能な開発目標」と訳すことができます。
この持続可能な開発目標の意味は、現在地球上で起っている気候変動(環境問題)、貧困、差別、人権問題などのさまざまな課題を、世界中のみんなの力を合わせて解決していこうという計画のことで、そのために17の目標が決められています。
この「持続可能な」とは、「人間の活動が自然環境に悪い影響を与えず、その活動を良くする行動を長期間にわたって続けられる」ということを意味しています。
つまり、SDGsに関わる活動は一度行えば達成することができるものではなく、日々続けて行っていくことが大切なのです。
SDGsとは、世界中のさまざまな問題を解決するための目標で、そのための活動を続けて行っていくことが大切になります。
各目標を簡単に解説
SDGsには、17の目標があります。
ここでは、その目標について解説していきます。
目標1 貧困を無くそう
あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる
目標2 飢餓をゼロに
飢餓を終わらせ、食料が皆にいきわたるようになり栄養状態を改善するとともに、長く続けて行える農業を発展させる
目標3 すべての人に健康と福祉を
あらゆる年齢のすべての人の健康を保ち、福祉が行きわたるようにする
目標4 質の高い教育をみんなに
すべての人たちが年齢を問わず質の高い教育を受けられるようにする
目標5 ジェンダー平等を実現しよう
男女を平等に扱い特に女性の権利を向上させる
目標6 安全な水とトイレを世界中に
世界中のすべての人が清潔な水とトイレを利用することができるように続けてその管理を行えるようにする
目標7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに
すべての人々に安くて信頼でき、ずっと使い続けられる現代的なエネルギーを行きわたらせる
目標8 働きがいも経済成長も
すべての人々が働きがいを感じながら仕事をすることができ、その結果企業やその産業が成長し続けられるようにする
目標9 産業と技術革新の基盤を作ろう
災害などに強いインフラ(ガス・電気・水道など)の設備を作り出し、長い期間にわたってものを作ったりや公正な、雇用ができるようにする
目標10 人や国の不平等をなくそう
国内における人間同士や国同士の不平等を無くす
目標11 住み続けられるまちづくりを
子どもや障害がある人、お年寄りなどの弱い立場の人が住み続けることができる公共のサービス(例えば交通手段など)を整え、住み続けられるようにする
目標12 作る責任つかう責任
ものを作る際も使う際もリサイクルや自然に負担をかけない処分方法ができるものを作り使うようにする
目標13 気候変動に具体的な対策を
地球温暖化などによる気候変動とそれによる影響のための対策を緊急に考える
目標14 海の豊かさを守ろう
魚などの海の資源を捕りつくさず守り今後も引き続き利用できるようにする
目標15 陸の豊かさを守ろう
陸の森や生き物を大切にし、砂漠化しないよう管理を行い土地の劣化を防ぐ
目標16 平和と公正をすべての人に
平和が続くようにすべての人が法律に守られるための効果的な制度を作る
目標17 パートナーシップで目標を達成しよう
ここまで解説してきた16の目標を達成するために、世界の国々のつながりを深めて地球全体で努力を行う
なんでSDGsって必要なの?
日本に住んでいる小学生の皆さんにはあまり想像できないことかもしれませんが、現在でも地球上には日々の食事にも困るような貧しい人々や、清潔ではない水を飲んで生活している人が多くいます。
また、人間が捨てるプラスチックごみで海が汚されてしまい海の生き物が死んでしまったり、贅沢な食卓にするために多くの魚などが獲られたりしていて、魚自体が少なくなっているという問題もあります。
それ以外にも人間が出す二酸化炭素などの温暖化ガスによって、地球全体の温度が上がり人間の生活だけではなく生き物の生活も変わるなどの問題が起こっています。
このような地球上のさまざまな問題を解決するための行動を起こさないと、私たち人間がこの地球上で暮らしていくことが難しくなってしまうことも考えられます。
このような地球全体の問題を解決するために、世界中のさまざまな人たちが話し合いを行い、これらの問題を整理し、その問題の解決法を考えて2030年までにクリアすべき具体的な目標をまとめたものが、SDGsです。
SDGsは、地球上の人の誰ひとり取り残すことなく、また貧困に苦しめられている人や医療や福祉の助けを受けられない人などを救い、皆が幸せに暮らし続けるために必要な目標なのです。
小学生でもできるSDGsって?
では、小学生にもSDGsの活動はできるのでしょうか。
ここでは、小学生にもできるSDGsについて解説していきます
1. 物を大切に使う
物を作るためには、多くの資源やエネルギーを使います。
また、いらなくなったものを処分する際にも同じことが言えます。
しかし、地球上のエネルギーは無限にあるわけではありません。
物を大切に使い、必要以上に消費することを止めることで資源や環境を守ることができます。
2. もったいないことをしない
日本に昔からある「もったいない」ことをしないようにすると、SDGsの活動につながります。
例えば使っていない電気などはこまめに消す、歯をみがいたり顔を洗ったりするときに水を出しっぱなしにしない、ごはんは残さず食べるなどのことです。
このようなことを行えば、エネルギーや資源、そして食材を無駄にすることを防ぐことができます。
3. 友達を大切にする
友達を大切にするということも、立派なSDGsの活動のひとつです。
友達を大切にするということには、自分と他人の違いを知りその違いを認め合うことの最初の一歩です。
このようにしてお互いの違いを認め合うことで、これからの多種多様な社会でも他人を差別することなく、多くの人と良い関係を作ることができるでしょう。
まとめ
ここまで、簡単な言葉でSDGsについての解説を行ってきました。
小学生の皆さんにも、SDGsとは何か、なぜ必要なのか、自分にできるSDGsにはどのようなものがあるのかについてお分かりいただけたと思います。
SDGsというと、初めは難しいことのように思ってしまう人もいるかもしれませんが、身近なところから始めることができるSDGsはたくさんのものがあります。
小学生のうちからSDGsについてしっかりと学んで、大人になったときにさらに大きな活動ができるように準備しておきましょう。
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