SDGsの15番目の目標に、陸の豊かさを守ろうというものがあります。
人間は、陸に存在する植物や動物から非常に大きな恩恵を享受しながら生活していますが、その豊かさをただ享受するだけでは、陸の自然環境が大きく損なわれてしまいます。
陸の豊かさを守るためには、人間の生活に役立てるための資源となる動植物の量を制限したり、人間の手を加えて陸の自然環境を整え動植物が住みやすい状態にしたりする必要もあります。
ここでは、株式会社TRUSTが展開する陸の豊かさを守るための取り組みと、この企業が販売している商品WOOBOが陸の豊かさを守るためにどのような役割を担っているかについて解説していきます。
株式会社TRUSTが展開するキイノクスブランドとは
キイノクスとは、アルファベットでKIINNOXと表記します。
これは木(KI)、革新(INNOVATION)、掛け合わせ・未知への可能性(X)の3つの言葉を英語表記し組み合わせた造語です。
キイノクスブランドが目指すビジネスの先には、以下のような自然環境の改善を目指しています。
森林の環境改善を行い地球環境の保全につなげる
日本国内での国産の木材の需要を高め、国産木材の生産と流通を拡大させることで、荒廃した山林を整備し森林を豊かにすることができます。
人間の手で豊かな森林を作り出すことで良質な木材の生産を行い、森林環境を守りサスティナブルな森林資源の循環の実現を目指しています。
地域経済の活性化を図る
日本の多くの地方では、広い範囲に森林を抱えています。
このような森林はある地域には、森林資源の活用や流通に関わる多くの企業が根ざしています。
そうした地域における森林資源の生産量の増加や、地域自体の活力を高めることにより地方創生につながると考えています。
人の心身の健康と豊かな生活を提供する
現在のほとんどのオフィスや学校などでは、無機質な建材を用いているケースが非常に多くなっています。
そのようなオフィスや学校をはじめ、店舗や旅行先などで自然素材である木材を目にし、触れ、香りを感じることによりストレスを軽減させたり、気持ちを集中させたりといった心身の健康への効果が期待できる場を増やす目的を持っています。
キイノクスブランド・WOOBOとは
株式会社KIJINの製品であるWOOBOとは、国産の杉の木を利用した個室のワークブースです。
このWOOBOは、まるで自分の部屋にいるようなリラックス感を感じることができる空間を作ることができるため、落ち着いて仕事に取り組むことができ、Web会議の際も周囲の環境を気にすることなく会議の内容に集中することができます。
仕事をする際には常に一人で仕事に集中し続ける人はほとんどおらず、時には少し休んだり、コロナ禍の現在では一般的になったWeb会議を行ったりすることもあるでしょう。
集中して仕事に取り組む際にも、休息をとったりWeb会議を行ったりする際にも、周囲の環境を気にする必要がないということは、働く人に安心感と安らぎを与えます。
キイノクスブランド・WOOBOの需要が高まっている理由
キイノクスブランド・WOOBOは、近年の業務のあり方の変化や業務環境の改善のためにさまざまな企業から需要が高まっています。
また在宅ワークも普及してきたことから、家庭内でのワーキングスペースを確保するために購入する方も増えてきています。
このような実用的な理由以外にも、キイノクスブランド・WOOBOの需要が高まっている理由があります。
ここでは、キイノクスブランド・WOOBOの需要が高まっている理由について解説していきます。
木の温かみ
WOOBOは国産の杉の木を使用して作られているため、木の温かみを感じることができ、その香りからもリラックス効果を得ることができます。
WOOBOをオンライン面談などで利用する企業もありますが、その際に背景を無機質なものではなくWOOBOの独特の木目調にすることで、面談する相手にもリラックス感を感じせることができ、アイスブレイクの役割を期待することができます。
サスティナビリティ
WOOBOは、国産の杉の木を使用して作られています。
このように国産の木材を使用することは、国内の森林の環境を守る効果が期待できます。
国産の木材の消費量が増えることで林業に携わる方の労働環境の改善や、森林の整備が行き届くことにより保水力が強化されるため洪水・土砂崩れなどの災害の防止といった効果が期待できます。
また、WOOBOは簡単に設置場所を移動させることができるため、オフィスの改装する際などに不要になったからといって廃棄する必要がなく、他のWOOBOを必要としている場所に簡単に移動させて再利用することができます。
このような理由から、森林環境を守り木材の廃棄を減らすことができるため、WOOBOを使用することでSDGsの15番目の目標である「陸の豊かさも守ろう」に貢献することがでるのです。
高いコストパフォーマンス
WOOBOの本体価格は、49.5万円となっています。
個室ワークブース業界の中では、その価格相場は200万円程度となっていることからWOOBOは非常にリーズナブルな商品であると言えるでしょう。
製品の仕様については、安価であっても他社製品に劣ることがないため非常にコストパフォーマンスが高い製品であると言えます。
キイノクス・アップサイクル・プロジェクト
キイノクス・アップサイクル・プロジェクトとは、ローカル素材の地産地消、日本の伝統工芸、物語があるマテリアル、石や布や紙などの異素材などを未利用の木材と組み合わせなどを行い、世界にひとつだけのオリジナル国産アイテムの作成を行うプロジェクトです。
これらの国産材アイテムは、オフィスや自宅、店舗、公共施設などそれぞれの場所に合った作品を提案しています。
未利用材とは森林を整備する際に、搬出されずにそのまま山に残される木材のことです。
キイノクス・アップサイクル・プロジェクトは、このような未利用材や端材に、新たな命を吹き込んでオリジナルアート作品を提供することを目的としています。
このように未利用材や端材までもを有効活用しその可能性を拡張することで、SDGsの目標達成の一助となることを意識した作品を顧客の手元に届けます。
このプロジェクトでは、木とストリートアート、木とアブストラクトアート、木と異素材の3つの組み合わせのシリーズがあり、さまざまなアーティストとコラボレーションを行い、1点物のアート作品を提供することで、国産材の可能性の拡張を目指しています。
まとめ
ここまで、株式会社TRUSTが展開するキイノクスプロジェクトや、そのプロジェクトによって開発された国産杉材使用のWOOBOとこの製品を利用するメリット、キイノクス・アップサイクル・プロジェクトによる未利用材や端材の活用などについて解説してきました。
株式会社TRUSTは、このような一連のプロジェクトを通じて日本の森林の健全化を図り、SDGsの15番目の目標である「陸の豊かさを守ろう」の達成を目指しています。
森林から得られる資源は有限であり、また森林が荒廃することで周辺の自然環境に悪影響を与えてしまいます。
このような状況に陥ることを防ぐためには、国産木材の使用量を増加させて林業の活性化を目指すことで、森林の整備が進み豊かな森を守り・育むことができるようになります。
時代のニーズにマッチした製品を生み出すことが、結果として豊かな森林を守りサスティナブルな森林資源の活用につながるという点は、SDGsの観点からも非常に有用なものであると言えるでしょう。