「おにぎりアクション」をご存じでしょうか?
これは、子どもから大人まで誰でも気軽に参加できるSDGsに貢献できるアクションの一つです。
この記事では、おにぎりアクションについて紹介するとともに、SDGsに貢献する理由についても解説します。最後には企業の事例もまとめました。
ぜひ最後までお読みください。
「おにぎりアクション」とは?
おにぎりアクションとは、おにぎりを使った社会貢献活動です。おにぎりの写真を投稿するだけで、1投稿につき給食5食がアジアやアフリカの子どもたちへ届く仕組みになっています。
期間は、2022年10月6日(木)〜11月6日(日)。期間中は何度も投稿可能。開始10日間で8万以上の写真が投稿されました。
1. おにぎりにまつわる写真を撮影する。写真は「おにぎりだけの写真」「買ったおにぎり」「おにぎりを作っている様子」「おにぎりを食べている瞬間」などおにぎりに関係していれば何でも大丈夫です。
2. 写真を公式サイトに投稿、もしくは「#OnigiriAction」とハッシュタグをつけてSNSへ投稿する
この2ステップだけで、「TABLEFORTWO」を通してアジアやアフリカの子どもに給食が届けられます。
「おにぎりアクション」はSDGsに貢献している!
実は「おにぎりアクション」は、SDGsの目標「2.飢餓をゼロに」「12.つくる責任つかう責任」に貢献しています。
SDGsの目標「2.飢餓をゼロに」に貢献する理由
おにぎりの写真を一回投稿することで、アフリカやアジアの子どもたちへ5人分の給食が届けられるからです。
世界の飢餓人口は、約8億2100万人。日本では毎日食事ができるのは当たり前ですが、世界でみると9人に1人が飢餓に苦しんでいるのです。
また、世界人口は2050年には95億人に達すると推定されています。つまり、今後さらに飢餓人口が増加するであろうと懸念されているのです。
こうした問題を受けて、目標2のターゲットの中では次の内容が示されています。
・2030年までに、飢えをなくし、貧しい人も、幼い子どもも、だれもが一年中安全で栄養のある食料を、十分に手に入れられるようにする。
・世界の国ぐにが約束した、2025年までに、栄養がとれない、または栄養のバランスが良くないことによって、成長がさまたげられる5さい未満の子どもを減らす目標を達成するなどして、2030年までに、いろいろな形の栄養不良をなくす。
つまり、給食を寄付する幼い子どもたちに寄付できる活動であるおにぎりアクションはSDGsの目標達成に貢献しているといえます。
SDGsの目標「12.つくる責任つかう責任」に貢献する理由
さらに、おにぎりアクションは目標「12.つくる責任つかう責任」の目標達成にも貢献しています。
このようなイベントをきっかけに生産者への感謝や食事を食べる幸せに関心をもつ人が増えることも期待できるからです。持続可能な社会の実現には、消費者が責任をもって買い物をすることが欠かせません。
買いすぎで食品ロスが発生したり、目的なく買って使わず捨てたりすることは、環境負荷の増加につながります。
目標12のターゲットの中にも「2030年までに、お店や消費者のところで捨てられる食料(一人当たりの量)を半分に減らす」という内容が明記されています。
買い物一つひとつにも、社会的責任があることということを自覚することが大切といえるのです。おにぎりアクションは、消費者としての行動を見直すきっかけになるのではないでしょうか。
10月は「世界食料デー」月間!
とはいえ、「どうしてこの時期におにぎりアクションをするのだろう」と疑問に思った方もいるかもしれません。その理由は、10月が「世界食料デー」月間だからです。
国連は10月16日を「世界食料デー」と制定しました。世界の食料問題や飢餓について考えようという願いが込められています。
先ほども説明したように、世界の9人に1人が飢餓で苦しんでいます。食料が不足している一方で、世界の食料は13億トンも捨てられているのです。
日本も大量に食料を輸入しながら、大量に食品ロスを出しています。つまり、私たちにも責任があるといえるでしょう。
「世界食料デー」月間である10月だから、おにぎりアクションが開催されているのです。
企業のおにぎりアクションへの取り組み
実は、おにぎりアクションが無料で開催できるのは、多くの企業のサポートのおかげです。
- 日産セレナ
- セブンイレブン
- オイシックス
- 日水
- 旭化成
- たまごクラブひよこクラブ
- 井村屋グループ
- ますやみそ
- 三菱重工
- 象印
など、世界の「食」の問題を考える、おにぎりアクションの趣旨に賛同企業が寄付をしています。
中でもおにぎりアクションと自社の取り組みをかけ合わせた企業があります。その事例を以下にまとめました。
日産セレナ
「クルマ×おにぎり」という活動に、日産セレナが協賛します。
クルマと一緒に撮影したおにぎり写真に「#OnigiriAction」にプラスして「#思い出をよくばろう」のタグを付けて特設サイトまたはSNSに投稿すると、1投稿につき給食10食分が寄付されます。
クルマは日産の車に限りません。実物から、クルマのおもちゃやイラストまで、クルマに関するものが映っていれば、参加できるそうです。
セブンイレブン
セブンイレブンのおにぎり写真に「#OnigiriAction#セブンのおにぎり」というタグを付けて投稿すると、1投稿につき、給食10食が寄付されます。
この活動をセブン-イレブン・ジャパンが協賛しています。ただこの場合は、セブンイレブンのおにぎりに限られるので、注意しましょう。
オイシックス
Oisixでは、おにぎりアクションとタイアップした「おにぎりメニュー」が作れる「KitOisix」と「2022年度産新米ひとめぼれ(無洗米)」を販売しています。
購入すると、開発途上国の子どもたちに給食を寄付できる仕組みになっているそうです。
「KitOisix火を使わずに!2種おにぎりとレンジ味噌汁」2人前1,393円(税込)
おあげとさつまいも&にんじんたらこバターのおにぎりと、しめじとわかめの味噌汁のセットです。お味噌汁もレンジで作れるので忙しい時にピッタリです。
1点の購入につき20円寄付が寄付されます。
2022年度産山形県庄内産ひとめぼれ(2kg・無洗米)1,868円(税込)
Oisixで昨年一番人気だった山形県庄内産・斎藤さんが作る「ひとめぼれ」をTABLEFORTWO寄付つきとして販売。甘みがあり香りもしっかりしたお米だから、冷めてもおいしいそうです。
こちらも1点の購入につき20円寄付されます。
このように、おにぎりアクションは個人だけではなく、企業も積極的に参加できる活動であるといえます。
まとめ
「おにぎりで世界を変える」という願いが込められたイベントが、おにぎりアクションです。
日頃はなかなかSDGsへの貢献を意識できない方、貢献したいけれど何をすべきかわからない方でも参加しやすい社会貢献活動であるといえるでしょう。
簡単ではありますが、おにぎりアクションは今しか参加できません。この機会を逃さないよう、トライしてみてはいかがでしょうか。
実際に行動することで、新たな発見や気持ちに出会えるかもしれません。