最近、スーパーやテレビでよく見かける「大豆ミート」。実はこの食材もSDGsと大きく関わっています。
けれども、「どうして大豆ミートとSDGsが関係しているのか?」「そもそも大豆ミートとは?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
今回は大豆ミートをSDGsの視点から解説するとともに、スーパーで買える商品をたっぷり紹介します。
大豆ミートとは
大豆ミートとは、大豆で作られたお肉です。植物由来でできているため、「代替肉」「プラントベース食品」とも呼ばれています。
そのため、食物繊維が豊富で高タンパクなのが特徴です。
ヘルシー食材として知られる大豆ミートですが、環境にも優しいです。実は、家畜肉はエサの生産や輸送、動物のゲップなどが環境に大きな負担を与えています。政府も2021年の「環境・循環型社会・生物多様性白書」で、環境負荷の低い代替肉を推奨しました。
SDGs貢献への意識が高まる中、大豆ミートへの注目は高まる一方です。
どうして大豆ミートがSDGsと関係があるの?
けれども、どうして大豆ミートがsdgsと関係あるのでしょうか。
実は、持続可能な食糧生産と深いつながりがあります。
その理由がわかるように、4つの目標から考えてみましょう。
目標2「飢餓をなくそう」
大豆ミートは、目標2「飢餓をなくそう」と大きく関わっています。なぜなら、食料危機を救う食材だからです。
現在、世界を生徒40人の教室と考えると、そのうちの4人が今日も明日以降も食べ物があるか分からない状態といわれています。
飢餓をなくすためには、持続可能な食糧生産が不可欠です。環境を守りながら、安定して食べ物を生産することが求められています。
植物性由来の大豆ミートは、環境に優しい魅力があります。さらに、食物繊維やタンパク質が豊富なので栄養面で考えてもメリットが大きいです。
エコで健康的な食材が増えることは、飢餓をなくすことに期待できるのではないでしょうか。
目標13「気候変動に具体的な対策を」
エコな大豆ミートは、温暖化防止や環境保護の救世主です。
お肉の代わりに大豆ミートが生産されることで、二酸化炭素が減ったり、豊かな環境が保護したりできる可能性が高くなります。その結果、目標13「気候変動に具体的な対策を」への貢献になるといえます。
未来に豊かな自然を残すために、大豆ミートは必要不可欠です。
目標12「つくる責任・つかう責任」
大豆ミートを売ったり、買ったりすることは、目標12「つくる責任・つかう責任」に繋がります。
持続可能な社会の実現のために、大豆ミートを生産することは「つくる責任」を果たすことになります。また家畜肉ではなく、代替肉を買って食べることは「つくる責任」とも言えます。
このように、未来の社会や環境を考えた買い物の輪が広がることは、SDGs貢献になるのではないでしょうか。
スーパーで買える!大豆ミートの商品紹介!
SDGsに貢献する大豆ミートを買ってみたい!食べてみたい!と思った方も多いのではないでしょうか。
今回は、スーパーで買える商品を厳選してご紹介します。
マルコメ「大豆のお肉」
お肉の代わりにそのまま使える大豆ミートを販売しています。種類は「ミンチ」「フィレ」「ブロック」の3つ。それぞれ料理によって使い分けられるのが利点です。
- 動物性原料不使用
- 低脂質で高タンパク
- 食物繊維たっぷり
このようにヘルシーさにこだわった商品ですが、調理もしやすくて、味も美味しいです。
イオントップバリュ「大豆ハンバーグ」
イオンは「もっとヘルシーに、もっとおいしく。」をテーマに植物性由来の商品開発に尽力しています。
特に冷凍食品の「大豆からつくったハンバーグ 柚子おろしソース」は、味だけではなく食べ応えも高評価。冷凍保存のため、忙しい時やお弁当の時にも活用できるので人気が高まっているようです。
ネクストミーツ「代替肉の焼肉」
世界初の植物性焼肉を開発したネクストは、代替肉のカルビやハラミを販売しています。焼肉ライクともコラボして話題になりました。
手軽に美味しく食べられるとして、注目を集めています。スーパーでも見かけることが増えたので、気になる方がぜひトライしてみてはいかがでしょうか。
昭和産業「まめたん」
名前のインパクトが抜群です。たんぱく質や食物繊維がたっぷりなので、料理がよりヘルシーになります。
乾燥タイプなので、一度水に浸す手間がかかります。しかし、短時間で簡単にできるので、初めて買う方にもおすすめ。
また、袋がチャック式なので、好きな量を使って、保存できるのも魅力です。
伊藤ハム「大豆ミートシリーズ」
まるでお肉を食べているような大豆ミート商品が充実しています。
レトルトのカレーや濃厚シチュー、カツやナゲットなど、原料が大豆とは思えないラインナップばかり。
大豆ミートには味や食感が苦手な方が多いという課題があります。より多くの方に食べてもらえるように、美味しさや食べやすさを工夫していることは、まさに「つくる責任」を果たしているといえます。
カゴメ「パスタソース」
大豆ミートで作ったパスタソースを販売しています。「彩り野菜と大豆ミートのアラビアータ」「根菜と大豆ミートのボロネーゼ」などは、動物性原料を一切使用していません。
トマトの加工食品で有名なカゴメは、自社の強みを生かした商品を開発しているといえます。
番外編!手軽に買えるオシャレ大豆ミート!
最後に番外編として、スーパー以外で買える大豆ミート商品を紹介します。どれも見た目がオシャレなものばかりです。
無印良品「キーマカレー」
無印良品でも、大豆ミート商品が増えています。特に気になる商品は「キーマカレー」。チーズキーマとスパイシーキーマの2種類があり、見ているだけで食欲がそそられます。
環境のことを考えながら、美味しいエスニック料理が食べられるのが嬉しいですよね。
カルディ「お肉じゃないよ大豆だよ!にんにく餃子味」
「お肉じゃないよ大豆だよ!にんにく餃子味」は白ごはんやサラダにかけるだけでパクパク食べられる万能調味料です。
ミンチの大豆ミートを使用していて、にんにく餃子味かつザクザク食感なのがたまりません。
料理をしなくても、かけるだけで美味しくて、環境に優しいのはとても魅力的ですよね。
個人でできること
大豆ミート商品が普及する中、私たちにできることはどんなことなのでしょうか。大きくわけて、2つあります。
ステップ1:食べてみる
一つ目は大豆ミートを食べてみましょう。
料理をあまりしない方はレトルト食品を試しに買ってみるのがおすすめです。料理好きな方は、お肉を大豆ミートに変えると、どんな風に仕上がるのかを実験感覚で楽しんでみてください。
ステップ2:シェアする
二つ目は、シェアです。周りの友人や家族に食べた感想を伝えることも立派なアクションです。
大豆ミートのよさや美味しさを実感したら、ぜひシェアしてみましょう。少しずつ環境に優しい輪が広がっていくはずです。
まとめ
今回は、注目されている大豆ミートとSDGsの関係について解説しました。
環境の負荷が少ない大豆ミートは、持続可能な社会には必要不可欠。目標2「飢餓をなくそう」目標13「気候変動に具体的な対策を」目標12「つくる責任・つかう責任」の貢献に深く関わっています。
豊かな社会や自然を残すために、お肉を食べられることに感謝しながら、大豆ミートという新しい選択肢を増やしてみてはいかがでしょうか。
もし美味しいと感じたら、ぜひ周りの人に話したり、SNSでシェアしたりしてみてください。