【厳選7選】企業が取り組むSDGs 「4.質の高い教育をみんなに」とは?

SDGsには教育に関する目標が含まれています。

実は、日本でも教育に関する取り組みをする企業が増えています。

けれども、「企業がどのような教育に取り組んでいるのか」「そもそも、SDGsの目標4とはどのような目標なのか」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

この記事では、「4.質の高い教育をみんなに」について解説するとともに、大手企業7社の事例を詳しく解説します。

最後まで読むことで、今求められている教育が何かが分かるはずです。

SDGs 「4.質の高い教育をみんなに」とは?

すべての人が公正に質の高い教育を受けられる未来を叶えるための目標です。

実は、5人に1人が学校に行けないというのが、世界の現状。2030年までにすべての子供が公平で質の高い教育を無料で受け、小・中学校を卒業できるよう目指しています。

さらに大人を対象とした教育も欠かせません。キャリア形成のために学べる場や環境問題を知るための教育も、よりよい社会をつくるために求められています。

このような影響を受けて、日本でも、今の社会に必要な教育を見極めながら、学びの場を提供する企業が増えています。自社の強みを生かして、質の高い教育を広めようとする姿は、事業アピールにもつながるのではないでしょうか。

企業の取り組み

では、日本企業は「4.質の高い教育をみんなに」の達成に向けて、どのような取り組みをしているのでしょうか。

今回は、外務省のホームページでも紹介されている7社の事例を紹介します。

① JAPAN AIRLINES(JAL)

大手航空会社のJALでは、「空育」を行っています。子どもの「なんでだろう?」という疑問を尊重し、未来をつくる力に変えることを目指しています。

「空育」とは、空を通して未来を考える授業。

  • 飛行機を通して自分を考える(職業体験や工場見学など)
  • 交流を通じて日本や世界の未来を考える(第一次産業体験や紙ヒコーキ大会など)
  • 環境・宇宙を通じて地球の未来を考える(環境講座や宇宙に関するプログラムなど)

このようなテーマを軸に体験型プログラムを提供しています。子どもがワクワクするような体験を用意し、学びが深まるカリキュラムが整っているのが魅力です。

参照|JAL|https://www.jal.com/ja/sustainability/sdgs/sdgs_04.html

② ヤマハ

ヤマハでは、音楽の専門性を生かしたスクールプロジェクトを実施しています。現在では、日本の官公庁をはじめ、各国の教育省と協働し、各地に音楽教育を広めているそうです。

例えばベトナムで、リコーダーなどの器楽教育のサポートを実施。楽器演奏を通して、子どもの協調性、自尊心、規律、モチベーションなどを育むことを目指しています。

長年に渡って実施しているヤマハは、エジプトやインドネシア、マレーシアなど様々な国で実績を積み重ねました。これは世界へ日本の教育のよさを発信できる取り組みといえます。

参照|ヤマハ| https://www.yamaha.com/ja/about/activities/school_project/collaborations/

③ union

unionでは、すべての子どもたちが生活環境や境遇などに関係なく、社会で生きていくために必要なスキルを身につけられる学びを提供しています。

「テクテク」という学習のプラットフォームでは、ユニークな学習指導や教材開発をしている方を取材し、記事を掲載しています。

  • ITリテラシー
  • 論理的思考
  • 主体的に学ぶ態度

このようなスキルを子どもたちに育めるように、最新技術を活用しながら、教育活動に取り組んでいました。

参照| union|https://union-company.jp/sdgs/

④ ミズノ

ミズノは、「より良いスポーツ品とスポーツの振興を通じて社会に貢献する」という経営理念のもと、スポーツの喜びや幸せを多くの人に届けることを目指しています。

野球の印象が強いミズノは、グラブなどの野球アイテムを修理するワークショップを1970年代から開始しています。日本だけではなく、アメリカでも継続的に実施しているそうです。

野球やスポーツを活用した教育は、ミズノの強みが生かされているのではないでしょうか。

参照|ミズノ| https://corp.mizuno.com/jp/about2/sdgs.aspx

⑤ 朝日新聞社

朝日新聞社では、「2030SDGsで変える」というテーマのもと、SDGsの基本的な理念や国内外の取り組みについて、積極的に発信しています。

子どもだけではなく、大人も社会問題を学ぶことができます。誰もが環境教育を受けられる場が整っている点は評価すべき点ではないでしょうか。

一人でも多くの方の環境リテラシーが向上することも、持続可能な社会に不可欠です。

参照|朝日新聞社| https://www.asahi.com/corporate/sdgs/

⑥ パルシステム

パルシステムは、いままでも、これからも心豊かなくらしと共生の社会を目指しています。食育活動やエシカル消費などを学べる場を提供しています。

エシカル消費を広げるために、商品からわかる産地や地域、環境問題について理解を深める学習会を開催。2014年の開始以降、毎年1万人以上の方が参加しました。

買い物に必要な知識を身につけることも、環境を守るために求められています。賢い消費者の育成に大きく貢献しているといえます。

参照|パルシステム|https://www.pal.or.jp/about/philosophy.html?via=palorjp-top#vision

⑦ 吉本興業

吉本興業は、国際社会の一員として「2030を笑顔であふれる世界に」することを目指しています。

SDGsについて一緒に考えるイベントや、解決すべき問題を楽しく学べるお笑いライブを開催しているのが、吉本興業ならではの活動です。

子どもも大人も一緒になって、未来のために自分ができることを学ぶことが、2030年の笑顔に繋がるのではないでしょうか。

参照|吉本興業| http://www.yoshimoto.co.jp/sdgs/

個人でできること

では、個人でできることはどのようなことなのでしょうか。簡単にできるアクションをまとめました。ぜひ、参考にしてください。

教育の場を活用する

まずは、身近にある教育の場を活用してみましょう。自治体や企業が開催するプラットフォームを見たり、イベントに参加したりすることも大切な貢献です。

学ぶことで世界の見え方が広がったり、日々の行動が変わったりするかもしれません。

自分のために学ぶ楽しさをぜひ、実感してみてはいかがでしょうか。

学びや考えを発信する

自分の学びや考えを発信することも非常に大切です。

特にSDGsに関する内容を発信することで、SDGsを自分ごとに考える輪が広がります。日本では、SDGsを生活に落とし込んでいる方はまだ多くありません。

小さな気づきでもいいので、自分の考えを発信してみてください。

まとめ

今回は、企業が取り組むSDGs「4.質の高い教育をみんなに」について解説しました。

「教育」と聞けば子どものイメージが強い方も多いのではないでしょうか。けれども、今の社会には、より良い未来にするために、大人も学び続ける必要があります。

それぞれの企業は、独自の強みを生かしながら、質の高い教育を提供していることが分かりました。いくら提供しても、受け手がいなければ成立はしません。

個人として学ぶ場を提供するのはハードルが高いかもしれません。けれども、逆はどうでしょう。教育を受けることならできるのではないでしょうか。

「自治体や企業がどんな教育を提供しているのか」について情報のアンテナを高くはり、興味があるものにぜひ参加してみてください。

学ぶことで、みなさんの毎日がさらに楽しくなるヒントが得られるかもしれません。

 

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