アップサイクルなコスメで日本の養蚕産業の復活を目指すWITH OR WITHOUT

日常的に使用するコスメを利用して、アップサイクルな生活ができるとしたらそれはその人の生活を自然にSDGsへの取り組みを組み込むことになります。

自分自身の生活を美しく彩ることが自然環境を守り、日本の産業を支えることにつながる商品の開発を行っているWITH OR WITHOUTという企業があります。
WITH OR WITHOUTとは、アップサイクルな製品を製造している化粧品・アパレルブランドです。

ここでは、WITH OR WITHOUTが行っている自然環境と日本の陸の産業についての取り組みについて解説していきます。

WITH OR WITHOUTとは

群馬県桐生市は「絹織物の里」として海外にまで知られていますが、この町は現在大きな課題を抱えています。
この課題は今や桐生市だけの問題ではなく、群馬県、さらには日本全国の課題にもなっています。

かつて養蚕は日本の主要産業でしたが、その数は1989年から減少し始めその後たったの30年で95%が消滅しているという現状があります。
そして現在では繭生産の約40%を群馬県が担っています。

そこでWITH OR WITHOUTは、国産シルクの存続のためにまず子どもから大人まで誰もが使う石鹸に着目し、シルクを原料とした石鹸を作りました。
シルクから抽出した原料であるセリシンを配合して作られた「Soooo silk Fiuffy soap」には、100%天然成分のセリシンが配合されています。
この製品は「どんなに高品質な製品であっても環境に負荷をかけてはいけない」というWITH OR WITHOUTの考えのもと、通常は廃棄されることが多い「繭毛羽」が使用されています。

このようなシルクのアップサイクルにより作られた石鹸は自然素材であるため、使用後に海や川に流れても微生物の餌になり、水質汚染につながりません。
またこの石鹸の使用が広まれば、一般的な石鹸に使用されている石油由来の成分を使用した石鹸のシェアを低くすることができ、地球環境の保全につながります。

また、WITH OR WITHOUTはコスメやアパレルだけではなく、サステナブルな活動を支援すると取得できる仮想通貨のサステナブルコインを利用して、世界を巻き込むサステナブルプロジェクトを始動させています。

WITH OR WITHOUTが貢献するSDGsの目標

ここでは、WITH OR WITHOUTが貢献するSDGsの目標について解説していきます。

海の豊かさを守ろう

石鹸は、使用後に海や川に流れ時には水質汚染の原因となります。

WITH OR WITHOUTの石鹸の成分は天然素材の繭からできているため、川や海に流れた際には微生物の餌となり、食物連鎖を通じて安全な形で人間の体内に戻ってきます。
そのため、水質汚染の原因物質となることはありません。

このことからWITH OR WITHOUTの石鹸を使用することは、SDGsの14番目の目標である「海の豊かさを守ろう」を達成するための方法のひとつとなります。

陸の豊かさを守ろう

WITH OR WITHOUTの石鹸に使用されるのは、繭を加工する際に繊維が短いため糸にすることができず捨てられてしまう「繭毛羽」です。
この繭毛羽から抽出したセリシンを抽出し利用したWITH OR WITHOUTの石鹸は、地球環境に配慮した製品になっています。

さらにこの繭毛羽は、WITH OR WITHOUTが養蚕を行い作り上げた繭からとれたものを使用しています。
石鹸の包装についても地球環境に対する配慮から、FSC認証を受けた素材を利用しています。

FSC認証とは、「森林の管理が環境や地域社会に配慮して適切に行われているか」を評価・認証し、このような取り組みがなされた森林からの生産品であることを証明するものです。

このように、WITH OR WITHOUTは養蚕から得られる資源を余すところなく使用し、包装にもFSC認証がなされた素材を使用し、SDGsの15番目の特徴である「森の豊かさを守ろう」にも貢献しています。

WITH OR WITHOUTの商品を使用することで得られるメリット

ここでは、WITH OR WITHOUTの商品を利用することで得られるメリットについて解説していきます。

日本の養蚕業の活性化

WITH OR WITHOUTの石鹸に使用されているシルクの成分は、自社で生産した繭から採取したものです。

日本の養蚕業を復興させ、体に良いシルクを国内外に広めるという目標を持ってWITH OR WITHOUTは石鹸の原料となる繭を一貫して自社生産しており、この流れが大きくなることで日本の養蚕業の活性化が期待できます。

良質のコスメを利用することでSDGsに貢献することもできる

WITH OR WITHOUTは石鹸だけではなく、コスメ商品も展開しています。

このコスメに関しても将来循環可能な原材料を使うことができるようになれば、良質のコスメを利用することが、知らないうちにSDGsの目標達成に貢献することができるようになるでしょう。

ネイチャーマテリアルを活用した製品の利用により地球環境を改善する一歩となる

シルクの製造は、化学製品を製造するよりも難しいというデメリットがありますが、資源を無駄に使用することがなくまたCO2の排出量も少なくなります。
WITH OR WITHOUTが奨める国産シルクの復興により、地球温暖化など地球環境の悪化を防ぐ一助とすることができます。

WITH OR WITHOUTのおすすめ商品とその理由

WITH OR WITHOUTは、美容のトレンドに敏感な方だけではなくSDGsの目標達成について考える方にも注目されています。
ここでは、WITH OR WITHOUTのおすすめ商品とその商品がおすすめである理由について解説していきます。

天然成分を使用した商品ラインナップ

WITH OR WITHOUTのラインナップ第一弾は、自社養蚕で育てた解雇の繭から抽出した成分を使用した「Soooo silk Fiuffy soap」で、顔にも体にも使える安全な石鹸になっています。

このSoooo silk Fiuffy soapには、フローラル、ベルガモット、ジャーニー、サヴォン、ラベンダーの5種類があり、そのカラーや香りから好みの商品を選ぶことができます。

加水分解セリシン配合

Soooo silk Fiuffy soapには、繭の中でも繊維が短いため絹糸として利用できない「繭毛羽」から抽出した加水分解セリシンが配合されています。

この加水分セリシンは強い保水力を持つため、このSoooo silk Fiuffy soapで顔や全身を洗うことで、肌にしっかりとした潤いを残すことができます。

柔らかな泡立ちで使い心地の良さと高保湿を実現

天然成分で製造された他の石鹸のほとんどは、泡立ちが悪いという欠点があります。
Soooo silk Fiuffy soapにも、同じような懸念を持たれる方もいらっしゃると思います。

しかし、Soooo silk Fiuffy soapは泡立ちの良さにこだわりぬき、その過程でオイルの組み合わせと配合率により泡立ちが変化することを発見し、最終的に4つのオイルにたどり着きました。

これら4つのオイルを絶妙な割合で調合し、天然成分由来の石鹸でありながら柔らかな泡立ちと高保湿を実現しています。

コールドプロセス製法を採用

Soooo silk Fiuffy soapは、「コールドプロセス製法」という常温でじっくり4週間かけて熟成させるという製法を採用しています。

この製法を用いることで、一般的な自然は石鹸にはない泡立ちの良さと溶けにくさの両方を実現しています。

そのため、使用後に良く水を切って湿気の少ないところに保管すると、長期間にわたる使用が可能になります。

まとめ

ここまで、WITH OR WITHOUTの第一弾の製品であるSoooo silk Fiuffy soapを通した養蚕産業や海、陸の豊かさを守るための取り組みと、Soooo silk Fiuffy soapの特徴、この製品を使うメリットについて解説してきました。

WITH OR WITHOUTが単なるコスメ製造・販売企業ではなく、日本の養蚕業や地球環境を守るために世界を巻き込んだシステムの構築を目指していることがお分かりいただけたと思います。

良質の商品を使い、楽しむことが未来に誇れる選択をすることになり、SDGsの目標達成のつながること、これがWITH OR WITHOUTの将来の展望であると言えるでしょう。

WITH OR WITHOUT公式サイトはこちら

最新情報をチェックしよう!