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ミドリムシが環境問題を解決する?!

はじめに

「ミドリムシ」って知っていますか?実は、食べ物にも、エネルギーにもなる優れもののです。今回は、世界が直面している危機とミドリムシが活躍する世界について解説します。

ミドリムシって何?

ミドリムシとは、藻の一種であり、微生物です。「ムシ」と名前がついていることから昆虫と勘違いされやすいですが、植物と動物の両方の特徴を兼ね備えた不思議な生物なんです。植物のように光合成をすることで、栄養分を作り出しています。また、鞭毛を動かして自ら動くこともできます。ミドリムシは2005年に東京大学発ベンチャー企業である「株式会社ユーグレナ」が世界初の大量培養に成功したことで、製品化をすることができるようになりました。

野菜に含まれるビタミンやミネラルが豊富に含まれるだけでなく、魚に含まれるDHA、 EPAなど59種類の栄養素が含まれています。人間が生きていくための必要な栄養素の大半を含んでいることから、サプリメントなどにも加工されています。
ミドリムシは、食品だけでなく、動物の飼料やバイオエネルギーにまで活用させることができます。

世界の貧困とミドリムシ

国連の発表によると2019年時点で、約6億9000万人が飢餓に苦しんでいます。長期間にわたり十分に食べられず、栄養不足となり、生存と社会的な生活が困難になっている状態のことを指します。
過去5年間で6000万人増えたと言われています。また、コロナウイルスによる影響1億3000万人以上の人が新たに飢餓状態に陥る可能性があるとの報告も上がっています。
栄養不良の人口が も多いのがアジア、次いでアフリカと中南米です。世界の人口が増加している中、飢餓状態から抜け出せない人が増えているのが現実です。特に、栄養価の高い食品が手に入らない地域が多く、飢餓状態に陥っていなくても栄養失調になっている貧困層が世界には多くいます。

この問題を解決させる可能性があるのがミドリムシです。ミドリムシは、生物ではないので保管がしやすく、様々な商品に加工しやすいのが特徴です。また、光合成で育つため培養させるための場所を選ばないことや、味の個性が薄いため様々な食品と合わせて摂取することもできます。
(株)ユーグレナが開発したミドリムシを使った製品は、手軽に栄養を摂取することができます。

ユーグレナの製品サイトはこちら

地球温暖化とユーグレナ

2050年までに、温室効果ガスの排出を全体として0にすることを、日本政府は掲げています。これはゼロと言っても、二酸化炭素などの温室効果ガスの「排出量」から植物や森林の「吸収量」を引いてゼロにするのが目標です。つまり、私たちが二酸化炭素の排出を抑えるか、植林をして吸収量を上げることが必要です。
温室効果ガスの排出量を抑えるためには、環境に優しいエネルギーを使うのも一つの解決方法です。再生可能エネルギーは特に環境への負担が少ないとされ、注目されています。

「再生可能エネルギー」とは、自然の動きを利用して、生成されるエネルギーのことです。太陽や風力・バイオマス・地熱・水力などが特に使われており、枯渇することなく、二酸化炭素の排出をほどんどしない優れたエネルギーとされています。
しかし再生可能エネルギーは、環境に左右されやすいため電力の安定供給が難しいことや導入コストが高いなどの問題があります。

実は、ミドリムシもエネルギーとして使うことが考えられています。いすゞ自動車(株)と(株)ユーグレナは共同で、次世代バイオディーゼル燃料を完成させました。
これは石油由来の軽油を100%代替可能にしたもので、環境に優しいエネルギーとなっています。

次世代バイオディーゼル燃料についてのリリース記事はこちら

また、飛行機を飛ばすためのバイオマスエネルギーとしての研究開発がされています。バイオマスエネルギーとは、動植物から作られる資源のことです。動植物のため、燃やすと二酸化炭素が排出されますが、バイオマスに含まれる炭素は成長過程の光合成により大気中の炭素を吸収するので、結果的に二酸化炭素の排出は抑えることができます。
2021年6月4日にミドリムシを使ったバイオジェット燃料でのフライトが成功しています。自国で石油が産出できない日本にとって、バイオエネルギーが石油の代わりになることは大きなメリットになります。

まとめ

今回は、まだ身近ではないが大きなポテンシャルを秘めた「ミドリムシ」について紹介しました。完全栄養食になるだけでなく、エネルギーの元にもなるという優れもの。世界の貧困問題や環境問題を解決する可能性のあるミドリムシ、興味湧いてきましたよね。これからの活躍に期待しましょう。

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