クボタは、生活に欠かすことができない食料や水、環境の領域において、多彩な製品・技術・サービスによるソリューションを提供している企業です。

人々の食を支える農業ソリューション、安全な水を届け再生する水ソリューション、快適な生活や産業を支える環境ソリューションなど幅広い事業を展開しています。

お米の一粒、水の一滴から社会・産業の基盤まで、クボタのソリューションは人々の暮らしを支えています。

このような事業展開を行っているクボタですが、これらの事業を行う際にどのような方法でSDGsの目標達成のための取り組みを行っているのでしょうか。

ここでは、クボタのSDGs達成のための取り組みについて解説していきます。

※上記画像はイメージです。

クボタのSDGsへの取り組み

クボタのSDGsも目標達成のための取り組みには、以下のようなものがあります。

食料分野でのSDGsの目標達成のための取り組み

クボタは創業以来、農作業の効率化や生産性の向上に貢献し、世界の農業を支えてきました。

近年では、最先端のICTやロボット技術を駆使して作業の超省力化、作物の高品質化を実現する「スマート農業」を積極的に推進しています。

生産から営農、さらに販路拡大に至るまで農業のトータルソリューションを提供することで、豊かで安定的な食糧の生産に貢献しています。

将来の地球では、世界的な農業人口の減少と食料不足が予測されています。

国連の報告によると、世界人口は2019年の77億人から、2100年には110億人に達すると言われており、このような人口増加と経済発展によって2050年の時点での食料需要は2010年と比較すると1.7倍になると予測されています。

また、この時期になると世界の9人に1人が十分な食料を得られなくなるともいわれています。

さらに農業における世界的な課題として、農家の高齢化や人手不足が挙げられていて、日本でも2010年に260万人だった農業就農人口は2019年の時点で168万人にまで減少し、そのうちの約7割が65歳以上を占めており平均年齢は67歳に到達しています。

クボタは現在に至るまで徹底した現場主義で、各地の農家の事情に合わせた製品を開発し製造してきました。

農業従事者が不足するアジアでは日本の稲作で培った製品と技術で生産性の向上に貢献し、米需要が急激な伸びを見せているアフリカでは現地の作業環境にあわせた農業機械を開発するなど、国や地域ごとにニーズをくみ取り、世界中の農業を支えてきました。

近年では農作物の高品質化や農業従事者の負担軽減など、新しい農業のあり方を提案する営農面の施策や販路拡大のサポートなどに注力しています。

就農人口の高齢化や農家の大規模化による適切な運営・管理、そして農作物の生産性や新櫃の向上は、世界的な農業における課題です。

この二つのニーズに合わせてICTやロボット技術を活用し、農機自動化による作業の超省力化や、データを収集・活用して効率的な生産を支援する農業の精密化を実現しました。

日本では「スマート農業」と呼ばれるこれらのソリューションをクボタはすでに製品やサービスとして提供しています。

日本で確立したこれらの新たな農業を世界中の農業を各国の事情に合わせて提供し、持続可能な農業の実現に貢献します。

水分野での取り組み

1893年、クボタは国内にまん延するこれらから人々を救うため、日本国内で初めて水道用鉄管を開発しました。

それから130年にわたり、水に関するさまざまな製品と技術を世界に送り出してきたクボタの水環境のソリューションは水循環のあらゆる場面で活躍し、世界最高水準といわれる日本の水インフラを支えてきました。

しかし世界に目を向けると、いまだに安全な水を利用できていない人が多く存在しており、その人口は世界の人口の三分の一に相当する約22億人といわれています。

また世界人口の急激な増加や経済の発展が背景となって、世界の水の需要は2000年から2050年までに約55%増加するとされています。

このように、安心して使うことができる水を安定的に供給できる水インフラのニーズは、世界的にますます高まりを見せています。

クボタは、上水から下水にまで幅広く事業展開を行っているため、世界最高水準といわれる日本の水インフラ構築に貢献しています。

地震に強いダクタイル鉄管をはじめとしたさまざまな部品やシステムは、水の循環に関わるあらゆる場所に広く関わってきました。

クボタは安全な水を世界中の一人ひとりに持続的に届けられるよう、世界の水インフラの整備に貢献しています。

生活環境分野での取り組み例

世界的な人口増加により、各地では都市化がますます進むとともにそれに伴う環境の整備が課題となっています。

美しい地球環境を守りながら人々が快適に生活できる社会基盤を、そして産業が成長するための基盤を整備・構築していくことが、持続可能な社会には欠かすことができません。

人々の快適な生活に欠かすことができないものづくりの現場でも、クボタの製品やソリューションが活躍しています。

クボタはものづくりのあらゆる場面でものづくりの要となる素形材や計量機器などの精密機械を使用して、環境に配慮した産業の発展に貢献することで持続な能な生活環境を目指しています。

また、先進国では高度経済成長期に建設・整備された生活インフラの老朽化が進んでおり、それらの改修が喫緊の課題となっています。

しかし、長い歴史を有する古い町並みが多いヨーロッパの一部の都市では、老朽化したインフラを改修する上で歴史的または文化的建造物にも配慮する必要もあり、その作業は困難になっています。

都市部でのインフラの改修を行う建設機器には、狭い場所でも小回りが利く機動性や使いやすさが求められます。

クボタは、このような都市部の狭い場所でのインフラ改修を行うことができる小型建設機器の提供を行っています。

クボタの取り組みはSDGsのどの目標に該当するか?

ここでは、クボタのSDGsへの取り組みがSDGsのどのような目標達成に貢献しているかについて解説していきます。

食料分野でのSDGs目標達成の取り組み該当する目標

クボタはさまざまな技術を駆使して、農業従事者の減少及び高齢化による農産物の生産量の減少や、将来人口増加によって起こると予想されている世界的な食糧不足に対応するための効率的な生産を支援する農業をサポートしています。

このような事業は、SDGsの目標1貧困をなくそう、目標3飢餓をゼロにの目標達成に貢献しています。

水分野の取り組みに該当する目標

クボタの水分野への取り組みは水インフラの整備がメインとなっており、世界中の人々が安心して安全な水にアクセスすることができるようになることを目的としています。

この取り組みは、SDGsの目標3すべての人に健康と福祉を、目標6世界中に安全な水とトイレをの目標達成に役立っています。

生活環境分野での取り組み該当する目標

世界的に進む都市化を支えるためには環境に配慮した経済発展に貢献することと、先進国における生活インフラの老朽化を改善するための働きを行うことで、SDGsの目標11住み続けられるまちづくりをの目標達成に貢献しています。

まとめ

ここまで、クボタが行っているSDGsの三つの取り組みについて解説してきました。

食料・水・生活環境の三つを柱として、持続可能な社会を実現するためにさまざまな機器などの開発を行っていることがお分かりいただけたと思います。

単なる農業機器や建設機器を製造・販売していると考えられがちなクボタですが、これらの機器をそれぞれの目的や地理的なニーズに合わせてブラッシュアップし、持続可能な社会の実現のために役立てているのです。

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